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エアコンの掃除に洗浄スプレーが推奨できない理由をわかりやすく解説

タカシーー
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エアコンの掃除で市販の洗浄スプレーを使おうと思っているんだけど

「洗浄スプレーはあまり良くないよ」という話を聞きました。

こういった疑問や悩みが解決できる記事を書きました。

前提として、定期的なエアコンのクリーニングはメンテナンスの一環として非常に重要です。クリーニングを実施することでアレルギー対策・経済的な効果・エアコンの長寿命化に繋がります。

ですが、市販の洗浄スプレーがクリーニングにあまり推奨されていない事実もあります。

そこでこの記事では洗浄スプレーを使ったクリーニングが推奨されない理由を、わかりやすく解説します。

 

この記事の筆者

当ブログへのアクセス、ありがとうございます。この記事の著者のタカシー→といいます。

私は空調の仕事に携わった18年の間に、多くの現場でエアコンのメンテナンスや修理を経験してきました。

エアコンについての疑問や困ったことへのアドバイスができます。

今回は『市販のエアコン洗浄スプレー』に関する解説です。

 

この記事を読むと、市販のエアコン洗浄スプレーが推奨されていない理由がわかります。後半では洗浄スプレーを使ったクリーニングの方法もご紹介しています。

 

「とりあえず洗浄スプレーでクリーニングがしたいのでやり方を教えて!!」という方は>>洗浄スプレーを使ったクリーニングの方法に進んでください。

 

 

エアコンの掃除とはどんな内容なの?

ひとことに『エアコンの掃除』といっても、いろいろな作業内容があります。

エアコンの掃除の内容は大きく分けて3つ
  1. フィルターの掃除
  2. 室内機の分解洗浄
  3. 室外機の洗浄
タカシー→
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それぞれの掃除の作業内容を解説します!

 

フィルターの掃除

室内機の吸い込み口(主にエアコン上部)についているフィルターの掃除です。

エアコンは室内の空気がエアコン内に吸い込まれて、熱交換器の間を通ることで空気が冷やされ(温められ)て室内に吹き出される構造になっています。

 

 

室内の空気には目に見えないチリやホコリがありますので、空気と一緒にエアコン内に吸い込まれてしまします。

エアコン内部にチリやホコリが侵入しないように、濾過(ろか)をする役目がフィルターです。

定期的にフィルターを掃除することは重要なことでして、得られるメリットはたくさんあります。

>>【解決!】家庭用エアコンフィルター掃除の重要性と方法【適切な頻度】

 

②室内機の分解洗浄

室内機をある程度まで分解して、内部の熱交換器やファンを洗浄します。

吸い込み口にはフィルターがついていますが、フィルターで止まらなかった微細なチリやホコリがエアコン内部に侵入してしまいます。

洗浄用の洗剤や高圧の洗浄機を使用することによって、熱交換器の内部やファンを徹底的に洗浄するのが室内機の分解洗浄です。

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分解洗浄の際に排水の経路を洗浄することで、冷房使用時の水漏れを防ぐ対策にも大きな効果がありますよ!

室内機の分解洗浄は、フィルターの掃除以上に多くのメリットがあります。

>>【メリットだらけ】エアコンクリーニングの効果と必要性【長寿命化】

 

③室外機の洗浄

室外機の熱交換器やファンの汚れや詰まりを洗浄します。

室外機の熱交換器に汚れの付着や詰まりが生じると、冷暖房の効率が下がり電気代も多くかかってしまいます。

 

注意点

室外機の設置環境によって熱交換器の汚れ方にかなり幅が出ます。上の写真のように熱交換器が綺麗な状態ですと、洗浄の効果はあまり得られないのが現状です。

 

室外機の洗浄は、なるべく室外機を動かさずに行うことがポイントになってきます。

なぜなら、配管接合部の破損やパネルを外す場合は経年で復旧が困難になり破損させる危険性があるからです。

タカシー→
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室外機の洗浄も汚れ方によっては大きな効果が出ますが、洗浄しなくてもいい場合もあるので見極めが重要です。

 

洗浄スプレーが推奨されない理由

ホームセンターやドラッグストアでエアコンの洗浄スプレーが販売されているのを見かけます。ワンプッシュで手軽にクリーニングができるのが特徴です。

ですがエアコンのサービスマンをやっていた経験上、洗浄スプレーはあまり推奨はしていません

なぜかというと、洗浄スプレーの使い方によってエアコンに不具合を発生させてしまう場合があるからです。

洗浄スプレーが推奨できない3つの理由
  1. カビの発生の原因になる場合があるから
  2. 発火や故障のリスクになる場合があるから
  3. 冷房時の水漏れの原因になる場合があるから

  

①カビの発生の原因になる場合があるから

スプレーの勢いが不足すると洗浄剤が熱交換器の内部に残ってしまいます。残った洗浄剤に汚れやホコリが付着することでカビの栄養となり、カビが繁殖しやすい環境を作ってしまう可能性があります。

 

②発火や故障のリスクになる場合があるから

室内機にはファンモーターや基盤などの電装部品があります。電装部分に液体がかかると故障の原因になります。また、液体が電装部分に残ることでトラッキング現象による火災のリスクも出てきます。

 

③冷房時の水漏れの原因になる場合があるから

スプレーで洗浄した汚れやホコリが、完全に流れ切らずに排水の経路に残ってしまうことがあります。汚れやホコリが残ると排水用のドレン管に詰まり、冷房時に排水が流れなくなり室内側に排水があふれ出してしまいます

タカシー→
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この現象が冷房時に時々起こる水漏れの一例です。

 

以上が洗浄スプレーが推奨できない理由です。

ですが洗浄スプレーが手元にあるので、どうしてもスプレーを使用して洗浄をしたいという方もいるかと思います。

そこで、洗浄スプレーを使ったクリーニング方法についての解説もしますね。

 

洗浄スプレーを使ったクリーニングの方法

 
 

せっかく洗浄スプレーを買ったので無駄にしたくない・・・。

洗浄スプレーを使ったクリーニングの方法はないの?

 

洗浄スプレーを使ったクリーニングに全く効果がないかというと、そうではありません。エアコンの構造をしっかりと理解したうえで、正しい方法で作業をすれば洗浄スプレーの効果が期待できます。

洗浄スプレーを使用したクリーニング方法をご紹介します。作業工程は8ステップありますので、それぞれの工程を確認しながら作業をしてみてください

 

タカシー→
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フィルターやパネルの取り外し方は、お使いのエアコンの取り扱い説明書などで確認してください!

 

故障や発火などのリスクがあるため、どのエアコンメーカーもエアコン内部を自分で洗浄することは推奨していません。洗浄が原因で故障した場合はメーカーの保証外にもなりますので、自己責任で作業してください。

 

準備するもの7つ

 

①エアコンのコンセントを抜く

感電事故などの危険があるため、作業前に必ずコンセントを抜きます。

 

②前面のパネルを開ける

エアコン前面の両端を持ち上げて、パネルを開けます。

 

③フィルターをはずす

フィルターをはずします。

タカシー→
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はずしたフィルターの汚れがひどい場合は掃除しておきましょう!

>>【解決!】家庭用エアコンフィルター掃除の重要性と方法【適切な頻度】

 

④表面についた汚れを落とす

フィルターをはずすと内部の熱交換器が見えるので、フィンの表面についた汚れを落とします。

フィンはやわらかく変形しやすいため、強くこするとすぐに潰れてしまいます。フィンが潰れると空気の通り道がなくなってしまうので、取り扱いは注意が必要です。

表面の汚れを落とす際は、ナイロンブラシや歯ブラシなどの柔らかい素材を使いましょう。

ここの工程でフィンの表面の汚れがひどくて落ちない場合は

作業を進めないことをオススメします。

なぜなら、スプレーを使うことで表面の汚れを熱交換器の内部に押し込んでしまうことになるからです。

熱交換器の内部に汚れが詰まってしまうと、高圧洗浄機で洗浄しないと解消されません。なので、この工程で作業が難航した場合はプロのクリーニング業者に依頼することをオススメします。 >>家庭用エアコンクリーニング業者8選

 

⑤フィンにスプレーを吹きかける

フィンにスプレーを吹きかける時の4つのポイントがあります。

  • スプレーをフィンから5センチほど離す
  • フィンの方向(上の写真の矢印の方向)に沿って吹きかける
  • 電装部(基板)に液体がかからないようにする
  • エアコン1台に対してスプレーを1本使い切る
タカシー→
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4つのポイントを必ず守りましょう!

 

⑥しばらく放置する

洗浄スプレーの吹きかけが終わったら15分〜30分程度放置します。

 

⑦フィルターと前面パネルを戻す

フィルターと前面パネルを戻します。

タカシー→
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パネルを戻したら、表面をウエスなどで軽く拭き取っておくといいですよ。

 

⑧送風運転で内部を乾燥させる

コンセントを入れたら内部の乾燥をします。

【送風/強風】で少なくとも1時間以上の送風運転をしましょう。洗浄剤をしっかりと乾燥させるのが目的です。

 
 

ここの工程が1番重要になります。なぜなら洗浄剤をきれいに落とす工程になるからです。

ここで洗浄剤をしっかりと落とせるかが重要なポイントとなります!

 

 

以上が洗浄スプレーを使ったクリーニングの方法です。これから洗浄スプレーを使ってクリーニングを実施される方は、参考にしてみてください。

  • エアコンの効きが悪い
  • エアコンから嫌な匂いがする
  • エアコンを使うと喉がイガイガする

洗浄スプレーのクリーニングをしても上記のような症状が止まらない場合は、プロの業者によるクリーニングを実施が必要な可能性が高いです。

 

クリーニング業者はどんな掃除をしてくれるの?

私はエアコンの修理依頼でクリーニングが必要だと判断した時は、お客様にはプロの手によるクリーニングをお勧めしていました。

プロのクリーニング業者に依頼するとどこまで作業してくれるのか、気になったことはありませんか?

ここでは、プロのクリーニング業者の作業内容についてご紹介します。

業者によってクリーニング内容や質に差があることも事実です。一般的な作業内容のご参考程度にご覧ください。

 

室内機の分解

クリーニンングがしやすいように室内機をできる限り分解します。ただし年数が経っているエアコンに関しては(ツメなどの部分)破損防止のために、外さないほうがいいパーツも出てきます。

 

養生をする

室内機の周りを養生します。高圧洗浄機で大胆に洗浄するために、しっかりとした養生が必要になります。

タカシー→
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クリーニングを依頼する場合は、作業スペースの確保が必要になります。

 

洗剤を塗布する

熱交換器、ファンに洗剤を塗布します。

 

高圧で洗浄する

熱交換器・ドレンパン・ファンを高圧洗浄機での洗浄です。

高圧で大量の水を使用することで熱交換器の内部の汚れ・カビ・ホコリ・塗布した洗剤を洗い流します。

ここの作業が洗浄スプレーとの大きな差です!!

タカシー→
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ムラなく全面が貫通するように、丁寧に洗浄します。

  

各パーツ類の洗浄

分解時に外したパーツ類の洗浄です。

パネルやフィルターを丁寧に洗浄するのですが、業者によってはお風呂場で作業することもあります。

 

組み立てて試運転

作業が終了したら試運転に入ります。

  • 運転時の異音がないか
  • 冷・暖房はしっかり出るか
  • 組み立てミスはないか

などを確認して作業が完了になります。

 

エアコンクリーニングは、やはりプロの作業がオススメ

  • エアコンの効きが悪い
  • エアコンから嫌な匂いがする
  • エアコンを使うと喉がイガイガする

こういった理由で「エアコンの掃除をしてみようかな?」という場合は、やはりプロによるクリーニングがオススメです。

徹底的にエアコンクリーニングを実施すると、得られるメリットはたくさんあります。

アレルギー対策になる

エアコンは部屋の空気を吸い込んで、送風ファンによって部屋内に吹き出される構造になっています。経年でエアコン内部にアレルギー物質が蓄積されると、カビと一緒に部屋に有害な空気となって吹き出されてしまうわけです。

エアコン内部は清潔に保っておく必要があります。

電気代の節約になる

エアコン内部の熱交換器という部分にカビやホコリが蓄積すると、空気の通り道がふさがれてエアコン内部の空気の循環効率が悪くなります。吸い込む空気量が減ると同時に吹き出される空気も弱くなることに。

部屋を設定温度に達するまでエアコンは全力で動き続けますので、電気代も高額になります。クリーニングにより熱交換器の内部がキレイに保たれていると、電気代の節約になります。

エアコン自体の寿命がのびる

熱交換器に汚れが蓄積されると、配管内の冷媒ガスの温度や圧力が通常よりも高くなります。運転を続けることでエアコンに負荷がかかり、冷暖房の効きが悪くなり故障につながることも。

熱交換器をきれいに保っていることで、エアコン自体の寿命をのばすこともできます。

  

 「プロによるエアコンクリーニングについてもう少し詳しく知りたい」という方は

>>【メリットだらけ】エアコンクリーニングの効果と必要性【長寿命化】からどうぞ。

【メリットだらけ】エアコンクリーニングの効果と必要性【長寿命化】
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オススメのクリーニング業者はここ!

 
 

プロのクリーニング業者に興味があるけど、どこにどのように依頼したらいいの・・・?

そういった疑問も当然出てきます。

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「クリーニング業者は繁忙期は予約が取りにくく、なかなか作業に来てもらえない」傾向にあります。

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夏の猛暑で頑張って働いてくれたエアコンを、暖房時期に向けて徹底的にプロによるクリーニングをしてみてはいかがでしょうか?

>>【関東版】家庭用エアコンクリーニング業者8選【料金の比較とTOP3】

【関東版】家庭用エアコンクリーニング業者7選【料金の比較とTOP3】
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はじめまして
このブログの著者のタカシー→と申します。

1978年生まれ 東京出身の中年ブロガーです。

指定難病『特発性大腿骨頭壊死症』で人工股関節の手術を経験しました。
股関節痛で辛かった時期に支えてもらった便利なサービスを中心に、情報を発信しています。

今まさに股関節痛で辛いあなたへのヒントになりますように!

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