冷房シーズンが終わったら?エアコンを使わない時期にやっておくことを解説
当ブログへのアクセス、ありがとうございます。この記事の著者のタカシー→といいます。
私は空調の仕事に携わった18年の間に、多くの現場でエアコンのメンテナンスや修理を経験してきました。
エアコンについての疑問や困ったことへのアドバイスができます!
今回は冷房時期が終わってからのメンテナンスの疑問に応える記事を書きました。
- 第三種冷凍機械責任者取得済み
- RCC登録冷媒回収技術者資格取得済み
季節が秋に変わりエアコンの冷房シーズンが終わると、暖房シーズンまではエアコンの休業期間に入ります。しかし、ただ放置をしていると暖房を使う際に不具合が出てくる場合もあります。
そこでこの記事では、エアコンを使わない時期にやっておくべきことをご紹介します。ご紹介する内容を実践すると、暖房シーズンに向けてしっかりと準備ができてエアコンの長寿命化にもつながりますよ。
エアコンを使わない時期にやっておくべきこと4つ
冷房シーズンが終わったら次は、暖房のシーズンに向ける準備期間に入ります。快適に暖房が使えるように、適切なメンテナンスを実施することをオススメしますよ。
故障の予防にもつながることなので、ぜひ実施してください!
「メンテナンス」といっても誰でも簡単にできる内容ですので、わかりやすく説明しますね。
- 暖房(送風)運転でエアコン内部を乾燥させる
- 室内機のフィルターの掃除をする
- 室内機のパネルに付着した汚れを落とす
- 室内機のコンセントを抜く
その1:暖房(送風)運転でエアコン内部を乾燥させる
エアコン内部を清潔な状態に保つために暖房(送風)運転をします。暖房(送風)運転をする時間は、最低でも2時間は行いましょう!
※暖房運転をする際は最高温度に設定します。
【内部クリーン(乾燥)】モードがある場合は、そちらでOKですよ!
その2:室内機のフィルターの掃除をする
フィルターの掃除です。夏の間に掃除をあまりしなかった方は特に、フィルターの掃除をしておきましょう。
理由はフィルターに汚れを蓄積したままにしておくと、アレルギーを引き起こすなどのリスクがあるからです。
簡単にささっとでいいので、フィルターの掃除だけはしておいてくださいね!
エアコンフィルターの掃除に関しては以下の記事にて詳しくご紹介しています。
>>【解決!】家庭用エアコンフィルター掃除の重要性と方法【適切な頻度】
その3:室内機のパネルに付着した汚れを落とす
室内機のパネルに付着した汚れは、市販のはたきなどでホコリを取っておきましょう。パネルの表面をなぞる程度でOKです。次回使用時に清潔な状態で使用開始できるように、なるべくキレイな状態にしておきましょう。
脚立を使用する際は気を付けて作業してくださいね。
▼伸縮タイプで100センチまで伸びて、交換もできるので非常に便利で使いやすいですよ
▼さすがの老舗メーカーです。ホコリをしっかりとキャッチしてくれます
その4:室内機のコンセントを抜く
コンセントは抜いておきましょう。なぜかというと、待機電力によって使用していなくても電気代がかかってしまうからです。長く使わないときはコンセントを抜いておくことで、節電効果がありますよ!
コンセントの位置が高いことがほとんどだと思います。その場合はエアコンのコンセントの回路のブレーカーを落とすことでもOKです。
▼コンセントを外した時に差し込み口に刺しておけば、ホコリの侵入が防げます
以上の4つを実施しておけば、次回暖房(冷房)時期に清潔な状態で使い始めることができますよ!
さらに次回に使い始める前にやっておくと、より効果的なこともありますのでご紹介しておきますね。
次のシーズン前のクリーニングが効果的
夏の冷房シーズンが終わると次に使用するのは冬の暖房シーズンです。夏場以降に休ませていたエアコンを使用する前に実施すると効果的なのがエアコンクリーニングです。
次回使用時の前に、エアコン全体のクリーニングをすることでより一層良い状態で使用できますよ。
エアコンクリーニングには衛生面の他にもメリットがたくさんあります。
エアコンクリーニングのメリット
エアコンは部屋の空気を吸い込んで、送風ファンによって部屋内に吹き出される構造になっています。経年でエアコン内部にアレルギー物質が蓄積されると、カビと一緒に部屋に有害な空気となって吹き出されてしまうわけです。
エアコン内部は清潔に保っておく必要があります。
エアコン内部の熱交換器という部分にカビやホコリが蓄積すると、空気の通り道がふさがれてエアコン内部の空気の循環効率が悪くなります。吸い込む空気量が減ると同時に吹き出される空気も弱くなることに。
部屋を設定温度に達するまでエアコンは全力で動き続けますので、電気代も高額になります。クリーニングにより熱交換器の内部がキレイに保たれていると、電気代の節約になります。
熱交換器に汚れが蓄積されると、配管内の冷媒ガスの温度や圧力が通常よりも高くなります。運転を続けることでエアコンに負荷がかかり、冷暖房の効きが悪くなり故障につながることも。
熱交換器をきれいに保っていることで、エアコン自体の寿命をのばすこともできます。
エアコンクリーニングについて詳しく知らない方でも、名前くらいは聞いたことはあるかと思います。手間やコスト面から考えても、非常ににメリットが多いですよ!
エアコンクリーニングの効果や重要性については以下の記事で詳しく解説しています。
>>【メリットだらけ】エアコンクリーニングの効果と必要性【長寿命化】
エアコンクリーニンングのオススメの頻度とタイミング
エアコンクリーニングは使用している環境にもよりますが、頻繁に実施する必要はありません。
目安としては1〜2年に1度程度で十分かと。あとはタイミングですね。
- 冷房の使用開始前の4月〜6月あたり
- 暖房の使用開始前の10月〜12月あたり
オススメは上記のとおり4月〜6月と10月〜12月あたりですが、業者に申し込むタイミングが使用直前になるほど予約が取れにくくなるのが現状です。
エアコン繁忙期直前になると、大手のクリーニング業者ほど予約が取れにくくなります。
エアコンクリーニングって自分でもできるの?
エアコンクリーニングって自分でできないの?お金をあまりかけたくないんだけど・・・。
こちらはよく聞かれることなのですが、結論を言うと出来ます。
ただし簡単ではありません。エアコンの構造について知っておく必要がありますし、クリーニングの機械や道具も必要になります。また、クリーニング作業中のミスによって故障のリスクが出てきます。
市販の洗浄スプレーでも大丈夫?
ご自身でクリーニングをする目的で市販の洗浄スプレーの効果について問い合わせをいただくことがありますが、オススメはしていません。
市販のスプレーは上手に使用ができないと薬剤が熱交換器に残留してしまい、かえってカビなどの汚れの原因になる場合があるからです。
- 熱交換器に専用の薬剤を吹きかけて汚れを浮かせる。
- 浮いてきた汚れを高圧の洗浄機を使用して、大量の水と強い水圧で洗い流す。
結果、熱交換器内部のしつこい汚れ・油汚れやカビなどがキレイに洗い流されて清潔な状態になります。
風量もアップしてエアコンの効きも良くなり、経済的な効果もあらわれます。
「市販の洗浄スプレーは100%オススメできず、使用の効果が見込めない」ということではありませんのであしからず。
エアコンクリーニング業者はどうやって探せばいいの?
ネットで検索すると、数多くのクリーニング業者が出てきます。エアコンクリーニング専門業者やハウスクリーニング専門店、個人で請け負っている業者さんなどさまざま。
- あなたの家が出張エリア内にあるか
- 料金設定や割引制度
- サービス内容
- 支払い方法も知っておきたい
- 複数台の申し込みはできるのか
- 自分の家のエアコンの機種は対応可なのか
- 評判はどうなんだろう?
こういったことを踏まえつつ選んでいく必要があります。
満足のいくサービスを受けるためにも、細かくこだわりを持ってリサーチをすることをオススメしますよ!
オススメのエアコンクリーニング業者に関しては以下の記事を参考にしてください。
>>【関東版】家庭用エアコンクリーニング業者8選【料金の比較とTOP3】
しっかりとエアコンのメンテナンスをして次回の使用に備えよう
エアコン使用のシーズン後〜次回のエアコン使用のシーズン前までの間に、メンテナンスをしておくことは大切です。
- 送風運転でエアコン内部を乾燥させる
- 室内機のフィルターの掃除をする
- 室内機のパネルに付着した汚れを落とす
- 室内機のコンセントを抜く
- エアコンクリーニングを行う
ほとんどが自分でできる簡単な内容です。快適にエアコンが使用できて長寿命化にも効果的ですので、ぜひ実施してみてくださいね!