【2015年度版】日曜劇場『天皇の料理番』で背中を押された【自己啓発ドラマ】
タイトルのとおり、日曜劇場『天皇の料理番』を観て受け身で消極的な背中を押されました。
当時宮内省の料理長を務めた秋山篤蔵の生涯について描かれたドラマです。
気が強く喧嘩っ早い性格で、何をやっても続かずに中途半端に投げ出してしまう篤蔵が、料理の素晴らしさに出会い天皇の料理番になるまでのストーリーです。
全話を見終えたところで、頭の中でくすぶっていたものが揺り起こされました。
ドラマのあらすじと感想です。
『天皇の料理番』のあらすじ※ネタバレが含まれます
明治37年 (1904年) 正月。
福井の秋山家は、父・周蔵 (杉本哲太) を筆頭に、弁護士を目指す長男・周太郎 (鈴木亮平) も帰郷し、家族一同希望に満ちていた。唯一心配の種と言えば、仏門に修行に入った16歳の次男・篤蔵 (佐藤健)。そしてその不安は的中、正月の祝いの席に 「もう面倒は見切れない」 と寺から破門を言い渡された篤蔵が、意識の無い状態で運び込まれたのだ。もしや死んだのか !? と心配する秋山家の面々だが、運んできた坊主に言わせると、どうやら酒を飲んで酔っ払い、墓場の坊主墓を落とす悪行をしでかしたらしい。
何をしても長続きしない篤蔵の将来を案じた父・周蔵は、鯖江の昆布問屋・松前屋 (高浜家) の婿養子の話を取り付けてきた。そして篤蔵は高浜家の長女・俊子 (黒木華) の婿として、新しい生活を始めることになる。昆布問屋の仕事は、篤蔵にとって意外と馴染みやすいものだった。鼻が良い篤蔵は、産地の違う昆布をかぎ分けることができ、松前屋の主で俊子の父・金之介 (日野陽仁) も一目置くようになる。次第に篤蔵は高浜家に馴染み、俊子の表情にも笑顔がこぼれるようになっていく。
そんなある日、鯖江連隊に配達に出かけた篤蔵は、厨房から漂って来たえもいわれぬ匂いに興味をそそられる。厨房には篤蔵が見たことも無い食材が並び、調理している 田辺軍曹 (伊藤英明) は、福井ではまだ食べる習慣の無かった牛肉を料理しようとしていた。興奮を抑えられない篤蔵は、田辺の調理を興味深く見続ける。そして勧められるまま、揚げたてのカツレツを口にした篤蔵は、生まれてから経験したことの無い強い衝撃を受けた。
それが…
篤蔵の人生が変わった瞬間だった…
一口のカツレツに篤蔵がみた夢…
その日から篤蔵は 「商いの売込み」 と嘘をつき、鯖江連隊で田辺に料理を習うようになる。篤蔵にとっては見たことのない、食べたことのない料理は飽きることはなく、人生で初めて 「楽しい」 と感じる日々だった。
そんな篤蔵の微妙な変化に、俊子は一抹の不安を覚えていた。そして、篤蔵が 「売込み」 ではなく鯖江連隊で料理を習っていることが、金之介に知られてしまい…
こちらが物語が始まる序章でして、ざっくりと説明すると
何をやっても飽きっぽく、何かと言い訳をつけては中途半端に投げ出してしまい「自分には向いていない!」で済ませてしまう。
そんな調子で職を変えては辞め、変えては辞めを繰り返し転々と過ごす主人公。
おまけにひどいかんしゃく持ちで、自分勝手な行動にそのつど愛想を尽かされてしまう。
ところが料理の素晴らしさに出会い、人生史上初めてひとつのことにのめり込み、愛する女性と幸せな家族も手に入れて最終的には天皇陛下のお料理番にまでのぼり詰める・・・。
そんな内容です。
出演者
秋山篤蔵…佐藤 健
高浜俊子…黒木 華
松井新太郎…桐谷健太
山上辰吉…柄本 佑
森田 梅…高岡早紀
森田仙之介…佐藤蛾次郎
吉原の女郎・茅野…芦名 星
秋山蔵三郎…森岡
龍高浜光子…石橋杏奈
奥村 (華族会館・チーフ)…坪倉由幸 (我が家)
福羽逸人 (宮内省 大膳頭)…浅野和之
宮前達之助 (大膳寮洋食部・主厨)…木場勝己
入沼 (宮内省 役人)…天野義久
黒川 (大膳寮洋食部・厨司)…林 泰文
城田 (大膳寮洋食部・厨丁)…森田哲矢
町山 (大膳寮洋食部・厨丁)…東口宜隆
秋山周太郎…鈴木亮平
桐塚尚吾…武田鉄矢
皇太后…和久井映見
竜雲館の女将・お吉…麻生祐未
五百木竹四郎…加藤雅也
高浜金之介…日野陽仁
高浜ハル江…大島さと子
秋山ふき…美保 純
秋山周蔵…杉本哲太
宇佐美鎌市…小林 薫
ストーリー
というわけで佐藤健演じる秋山篤蔵なのですが、ようやく夢中になれた料理の世界に飛び込むのですが
とにかく行動力があり思い切りが良い!!
視聴者目線でいうと
「自分だったらあっという間にへこたれていただろうなぁ・・・」
というカベに何度もぶち当たるのですが、歯を食いしばって乗り越えてしまうんですよね。
成長していくためには手段を選ばず!という突っ走り様は、控えめで受け身な性格の自分はぜひ見習いたいところ。
何をやっても中途半端に投げ出してしまう篤蔵に対して、父親の周蔵(杉本哲太)は篤蔵を海産物問屋の松前屋の婿養子にさせ、篤蔵は俊子(黒木華)の夫となります。
ある日、篤蔵は鯖江連隊で炊事軍曹の田辺が作るカツレツを食べることになり衝撃を受けて
「日本一の料理人になる!」
と志すようになります。
ところがそのことが俊子の父親の耳に入り、激怒した俊子の父親が2人を離縁させようとします。
俊子の想いで離縁こそなくなったものの、篤蔵はやはり料理人になる夢が諦められない。
料理人になる夢が捨てられずに、ついには俊子のもとを去ってしまうが俊子はそれを黙って見守ることになり篤蔵は東京へ・・・。
東京神田
突っ走る弟の篤蔵を常に気にかけて支えてくれる兄の周太郎(鈴木亮平)
その周太郎の学問の師である桐塚(武田鉄矢)のツテで華族会館の見習い料理人となり、後に生涯の師となる宇佐美料理長(小林薫)と出会う。
献身的に篤蔵を見守る俊子。単純で短気な弟を支える兄の周太郎。
宇佐美料理長との出会い。
これこそこのドラマの最大のポイントと言って良いと思います。
夢を追う篤蔵を想い、俊子は身を引き離縁をすることに・・・。
俊子との離縁と引き換えに篤蔵の料理の腕前はメキメキと上がり、洋食を極めるべくパリに渡ります。
フランス パリ
パリの料理人たちからは当初はかなりの蔑視を受けるのだが、この人種差別に関しては乱暴な言葉を使うと
かなり胸くそが悪い!!
それはそれは酷い仕打ちを受けるのですが、篤蔵はここでもへこたれないんですよね。
篤蔵の料理の腕は徐々に認められるようになり、フランス料理の最高峰ホテル・リッツに転職します。
こうして充実した生活を送るのですが、日本の宮内省から打診が。
大正天皇即位行事における、来賓に振る舞う料理の調理を指揮してほしい
篤蔵は戸惑ったが周囲から背中を押されて帰国することになります。
帰国後の東京
帰国した篤蔵は大正天皇即位の行事(饗宴の儀)を、宮内省大膳寮の厨司長として無事に成功させます。
篤蔵の成功を見届けて、闘病中であった兄の周太郎が息を引き取ります。
立派になって帰ってきた姿を、周太郎に見せられてよかった・・・。
帰国後に俊子と再会を果たした篤蔵。2人は子供を授かりますが、ここから日本は苦しい時代に入っていきます。
関東大震災や太平洋戦争と波乱の世になっていくのですが、追い打ちをかけるように俊子の病気が見つかり、のちに息を引き取ります。
篤蔵は俊子の看病に徹するのですが、その姿がなんとも切ないんですよね。
GHQによる統治
敗戦後の日本にGHQの統治が始まります。
「昭和天皇が裁判にかけられる可能性がある」という噂を宮内省から聞き、何としてでも食い止めようとする篤蔵。
日本人や天皇陛下に対して差別・侮辱的な態度をとるGHQなのですが、パリでの日本人に対する蔑視も然り当時の日本って欧米諸国からの見られ方の割に、よくぞここまで発展してくれたなと思いました。
先人たちの血の滲む努力があったおかげなでのしょうね・・・。
その後、篤蔵は昭和天皇の料理番として1972年までの58年間、全うしました。
『天皇の料理番』を観てマインドが変わりました
なんとも単純明快な話なのですが『天皇の料理番』を最終話まで見て、かなりマインドが変わりました。
物事に対する見方や捉え方が、ある意味シンプルになったのだと思います。
失敗を繰り返すことへの恐怖感が少なくなる
どうシンプルになったかというと「失敗に終わるかもしれないけど、やってみないとわからないしな・・・」という姿勢で物事に取り組もうと思えるようになりました(実に単純・・・)
“バットは振らないとヒットにはならないし、一生当たることはない”
空振りもするし三振もしますよね。
打席にも立たずに打率10割を目指していたら、いざ打席に立って空振りをした瞬間に挫折してしまいそう・・・。
打席に立って空振りしまくった方が、空振りを減らす手段は見つかるはず!!
挑戦しない言い訳をしなくなる
空振りに対する恐怖心が減ると「なんでもとりあえず挑戦してみよう!!」という考え方が生まれてきます。
「これやってみたいけど、きっとこうなるだろうなぁ・・・」
「これ気になるんだけど、失敗したらどうしよう・・・」
そんな風な考え方から
失敗するかもしれないけど、とりあえずやってみるか!!
そんなふうに考えられるようになりました。挑戦しない言い訳を探して挑戦することから一歩引いていましたが、失敗を重ねて今いる場所から一歩前に進んでみることにしました!!
我が子に対する見方が変わる
ついでに言うと、子供に対する考え方にも少し変化が出てきます。
ドラマ『天皇の料理番』の主人公の秋山篤蔵と同様、我が子に同じようなところがあります。
飽きっぽい性格で、これをやってはポイ・・・あっちに飛びついてはポイ・・・と。
ですが、違う角度から見ると
面白いことを見つけるのが上手く、挑戦する行動力が高い
という見方もできるのかも・・・。
「どうせすぐ飽きるんだろうけど、とりあえずやらせてみるか・・・」
という風な考え方を持てるようになりましたよ
まとめ:ドラマ『天皇の料理番』は背中を押してくれました
『天皇の料理番』を観たことで全てのマインドがガラッと変わったわけではありません。
というのは、自分にブレーキをかけ過ぎていて行動力が乏しいことに私は薄々気づいていました。
「もっと動いても良いんだよな・・・」と頭では思いつつ、守りに入っていて一歩が踏み出せない状態です。
それをドラマの中の篤蔵が教えてくれた感じですね!!
「たくさん失敗して少しずつ前に進んでいけ!止まるな!」・・・と背中を押されました。
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